猫の慢性腎臓病の新薬

2017.6.5

こんにちは、獣医師の加地です。

今回は、猫に多い慢性腎臓病についてお話しします。

 

慢性腎臓病とは高齢の猫によく認められる病気で、多飲多尿・食欲低下・体重減少・嘔吐・貧血などの症状が出ます。

基本的に腎機能は回復しないため、慢性腎臓病は進行していく病気です。

今までにも猫の慢性腎臓病の薬としてアンジオテンシンII受動体拮抗薬・ACE阻害薬等の薬が販売されており、「尿蛋白の漏出抑制」という効果が期待されています。

そして、この2017年に新たに

『ラプロス』という薬が承認を取得しました。

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ラプロスは今までの薬と作用機序が異なっており、血管内皮細胞保護作用・血管拡張作用・炎症性サイトカイン産生抑制作用・抗血小板作用により、「腎機能低下の抑制および臨床症状の改善」が期待されています。

 

今までの薬との併用も可能であり、これらの薬によって慢性腎臓病の猫の生活がより良いものになればと思います。

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