合同シンポジウムに参加していきました

2017.11.18

こんにちは 獣医師の鈴木です。

先日、大阪で小動物歯科研究会と大阪府立大学の合同シンポジウムがありました。

今回は「歯科領域における抗菌薬の使用方法」についてと、「歯が欠けてしまった時のクラウン修復」についての講演でした。

抗菌薬は、日常の診察でもよく使用する薬剤なので、今回の公演を聞いて改めてその使用方法について考えさせられました。

もう一つの講演のテーマであるクラウンについてですが、クランとは「歯にかぶせ物をする」「人の金歯や銀歯」というイメージです。
歯が欠けるとそこから歯髄に感染を起こしてしまうことがあり、程度によっては治療が必要になります。その治療方法の一つとして「クラウン装着」があります。

今までは、歯内治療をして「レジン」といった物を使い、欠けてしまった所を保護し治療していました。しかし、処置後に硬いものを噛んだりすることでレジンが外れてしまうこともあり、その強度の問題や長期的な維持の難しさがあると言われていました。そこで、今回の講演では、歯内治療後の歯の回復・維持に有効な手段として、クラウンが紹介されていました。
クラウンで歯内治療を行った歯の全体を覆うことで強度や長期的な維持を期待するということでした。

動物の歯に金歯・銀歯ができると思っていなかったので、とても新鮮でした。動物の歯科領域も日々進歩しているんだなと感じ、これからも勉強していきたいと思いました。

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